タバコが肌に与える影響とは?喫煙と肌の関係を徹底解説

 

喫煙はどうやら肌に良くないらしい。そのことをうっすら分かってはいても仕事中に一息つける喫煙タイムは貴重な至福の時間。何度も禁煙にトライしながら、誘惑に勝てずにここまできたという人は多いかもしれません。ところで喫煙は肌に良くないというけれど、具体的にはどのような影響を及ぼすものなのでしょう。今回は喫煙と肌の関係について考えていきます。

スモーカーズフェイスをご存知ですか?

出典:英国BCC調査

タバコを20年吸い続けてきた人と、20年吸わなかった人。この2人の顔つきを比べた写真があります。するとそこには大きな違いがありました。タバコを吸い続けてきた人の顔を観察してみると、目尻や口周りに深いシワが刻まれ、肌全体が乾燥してくすんでいます。髪の毛は白髪交じりで歯や歯茎も変色しており、タバコを吸っていない人よりも明らかに老けて見えます。タバコを吸い続けることで形成されたこのような顔付きは「スモーカーズフェイス」と呼ばれているのです。

喫煙によって引き起こされる肌の老化

タバコを吸うことで肌はどうなっていくのでしょうか。具体的には下記のような症状が肌にあらわれてきます。

シワ

顔のシワは若いときにはあまりないのが普通です。けれど年齢を重ねるにつれて目の周り、口元、額などにシワがよってきます。

シワができはじめる年齢には個人差もありますが、30代くらいまでは気にならなかった人も40代以降に突然大きな変化となってあらわれることがあります。けれどシワの原因は加齢によるものだけではありません。スモーカーズフェイスで説明したとおり、タバコを吸い続けた肌はタバコを吸ってこなかった人の肌に比べて深いシワが出現しています。喫煙は肌に隠し切れないシワを生み出してしまうのです。

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シミ

シミは皮膚のなかでつくられるメラニンという色素が沈着したものです。薄い、あるいは濃い褐色の色素をしています。白い肌にシミができると目立つので女性は特にシミを嫌います。

一般的には紫外線が原因でできるものとされていますが、紫外線以外にも小さいころから斑点があるソバカスや、ニキビややけどなどによる肌の炎症がなおったあとにできるものなど、その種類は少なくありません。このシミもタバコを吸うことで増えてしまう可能性があります。

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たるみ

たるみは本来引き締まっているはずの皮膚がブルドッグのように下にたれさがっている状態のことを指します。それまではピンとハリを保っていた肌も加齢や表情筋の衰えなどによりたるんできます。

顔でいえばたるみやすいのは目の下や頬などです。皮膚がたれているとそれだけで老けて見えるため、悩み深い症状でもあります。タバコを吸い続けていると、こうした肌のたるみを引き起こす可能性があり実年齢以上に老けて見せてしまう恐れがあるのです。

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タバコに含まれている3大有害物質

タバコの煙には4,000種類の化学物質が含まれています。このうち有害物質は200種類以上といわれ、発がん性物質は50種類以上に及びます。タバコを吸い続けることはこれだけの有害物質を毎日体にとりこんでいることになります。ここでは一般によく知られている有害物質について説明していきましょう。

ニコチン

タバコの有害物質としてよくあげられるのがニコチンです。ニコチンには依存性があることを知っている人も多いでしょう。体のなかのニコチンが切れて落ち着かなくなったところで、新たにニコチンをとりこむと落ち着いたように感じる。この感覚は依存症によるものです。依存と聞くとアルコールやコーヒーも依存性があるのでは?と思う人もいますが、適量であれば問題はありません。けれどニコチンはコカインやヘロインよりも依存の危険性が高いもので、やめたくてもやめられないという状態に陥りやすいものなのです。

タール

ニコチンと同様に有害物質としてよくいわれるのがタールです。タールはヤニの成分で、強いにおいが特徴的です。口のなかだけでなく髪の毛や服がタバコくさくなるのもこのタールが原因です。色が付きやすいので歯が黄ばんだり、部屋のなかでタバコを吸い続けると壁が黄色く変色することもあります。油のようにねっとりとベタベタとしているので喉や肺に付着しやすく、がんを誘発する可能性があります。

一酸化炭素

一酸化炭素は酸素の運搬を邪魔するため、しばしば酸素不足を引き起こします。電車に乗り遅れまいと駅の階段をかけあがったらやけに息切れしてしまった…。こんな経験がある人はいませんか?それは喫煙により酸素欠乏状態に陥っているからかもしれません。また一酸化炭素は動脈硬化を促進させてしまうこともあります。

喫煙が肌の老化を進める原因

タバコを吸い続けていると肌にシミやシワ、たるみを引き起こすことは説明しましたが、ではなぜ肌は老化してしまうのでしょう。それにはいくつかの理由があります。

【原因①】ビタミンCの消費

タバコに含まれるニコチンは体のなかにあるビタミンCを壊します。ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素の生成を抑えたり、コラーゲン生成のサポートなどをしてくれています。そのため不足すると肌のハリが失われ、肌色が悪くなってしまうのです。タバコを1本吸うと25~100mgほどのビタミンCが失われます。例えば100mgのビタミンCを食事から補給するとなると、みかん(小)4個分、あるいはキャベツ1/2個分、あるいはトマト中玉3個程度などの摂取が必要になります。タバコを1本吸うだけで大量のビタミンCが失われているのです。

【原因②】活性酸素の発生

ニコチンなどの有害物質が体のなかに入ってくると、体のなかには有害物質を攻撃するために大量の活性酸素が発生します。活性酸素は「ほかのものを酸化させる力が強い酸素」のことで、殺菌力があり細菌やウィルスをやっつけてくれる役目があります。そのため悪いものではありません。

ただ増えすぎてしまうと正常な細胞や遺伝子までも攻撃対象としてしまうため、どんどん体がさびていきます。体がさびると肌にシワやシミが目立つようになるだけでなく、加齢臭や肥満を引き起こすこともあるのです。

【原因③】内臓機能の低下

タバコを吸うと体のなかではさまざまな変化が起こります。血流不足、血圧上昇、一酸化炭素濃度の増加といったこうした変化は内臓機能にも大きな影響を与えます。例えば心臓に血液を送れなくなることで起こる心筋梗塞、胃の粘膜の血流が悪くなることで粘膜の防御力が下がり引き起こる消化性潰瘍など。体の機能が低下することでさまざまな病気を招いてしまう恐れもあるのです。

【原因④】血管の収縮

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると血流が悪くなります。血流が悪くなると頭痛や肩こりなどの症状があらわれることもあります。血管収縮が起こることで血圧や心拍数もあがりやすくなり、血管に大きな負担をかけてしまうことになるのです。

まとめ:肌にとって喫煙は百害あって一利なし

タバコを吸い続けるとどうなるのか。その答えは「シミ、シワ、たるみが顕著になり、老けて見えるようになる」ことと「病気のリスクが高まる」ということでした。喫煙は健康だけでなく、肌にまで大きな悪影響を及ぼします。喫煙は思っている以上に大きな弊害があり、吸うことで得るものは何もない。そういっても言い過ぎではありません。この事実を踏まえたうえで、これからどうするかを考えてみてはいかがでしょうか。

参考:
・薬と健康の情報局(https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/15_shimi/
・すぐ禁煙.jp(https://sugu-kinen.jp/harm/beauty/
・医療ポータルサイト(http://www.kameda.com/patient/topic/nonsmoking/15/index.html
・津島地区安全衛生委員会資料(https://www.okayama-u.ac.jp/user/hokekan/jikoboshi/tabakosiryou.pdf
・NIPRO(https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/12/04.html
・順天堂大学 泌尿器科(http://juntendo-urology.jp/urology/staff/horie_10mtv/08tabacum/

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